現代思想1987年12月臨時増刊総特集「日本のポストモダン」入荷しました。

1987年4月12、13日にアメリカのボストンで開催されたワークショップ「ポストモダンの諸問題」の記録で、80年代の日本文化のみならず、戦後文化、さらには明治維新以後の日本の近代化に関する、日本と海外の研究者たちの論文とシンポジウムが収められています。

特筆すべきは、浅田彰さんの「子供の資本主義と日本のポストモダニズム」が掲載されていることです。資本主義を「老人」「大人」「子供」の三段階に分け、日本を「子供の資本主義」であると規定し、それが孕む問題を日本のポストモダンの原型とも言える西田幾多郎の哲学と絡めて批判するこの文章は、たいていの日本文化論が嵌まりがちなイデオロギーに対する極めてシャープな分析です。

 

【現代思想1987年12月臨時増刊 特集「日本のポストモダン」内容】

テツオ・ナジタ「ポストモダンの日本における文化とテクノロジーに関する私見」(櫻井進訳)

浅田彰「子供の資本主義と日本のポストモダニズム ひとつのフェアリー・テイル」

ハリー・D・ハルートゥニアン(Harry D. Harootunian)「可視の言説/不可視のイデオロギー」(栂正行訳)

ジョナサン・アラック(Jonathan Arac)「ポストモダニズム、政治学、表象」(黒木美智訳)

マサオ・ミヨシ「「大いなる分割線」再考 ノヴェルの問題」(富山英俊訳)

マリリン・アイヴィ(Marilyn Ivy)「「批判的テクスト、大衆加工品」 「ポストモダン」の日本における知の消費」(根村亮訳)

ブレット・ドゥバリー(Brett de Bary)「『不合理ゆえに吾信ず』「転向」と言語の牢獄」(吉川純子訳)

ウイリアム・ヘイヴァー(William Haver)「ポストモダンにおける歴史性」(根村亮訳)

J・ヴィクター・コシュマン(J. Victor Koschmann)「ポストモダンと戦後思想 丸山真男と未完の近代のプロジェクト」(三好みゆき訳)

柄谷行人「一つの精神、二つの十九世紀」

酒井直樹「近代の批判:中絶した投企 ポストモダンの諸問題」

マイケル・ライアン(Michael Ryan)「ポストモダンの政治学」(竹村和子訳)

アラン・ウォルフ(Alan Wolfe)「自殺と日本のポストモダン」(島弘之訳)

ノーマ・フィールド(Norma Field)「『なんとなくクリスタル』とポストモダニズムの徴候」(上野直子訳)

スティーヴン・メルヴィル(Stephen Melville)「心に描く日本」(吉川純子訳)

「シンポジウム 外部の日本/日本の外部」

M・アイヴィ+J・アラック+A・ウォルフ+柄谷行人+J・V・コシュマン+酒井直樹+B・ドゥバリー+H・D・ハルートゥニアン+N・フィールド+M・ミヨシ+S・メルヴィル

人名索引

 

 

 

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