現代思想1985年3月号 特集「ベンヤミン遊歩の思想」入荷しました。

もしも人文系の学問に興味があるならば、ヴァルター・ベンヤミンの著作を読まないなんてあり得ない。そう言い切れるくらいにベンヤミンは重要な仕事をしたわけですが、その著作を楽しむための必読文献のひとつが、この雑誌に収められた多木浩二・蓮實重彦・今村仁司による鼎談「討議 光の人ベンヤミン」だと思います。ベンヤミンの思想の入門書や解説書が得てして悪い意味での解釈学に——例えば、ベンヤミンの言う「根源」はこのように解釈するべきなのであるという説明を積み重ねて彼の思想を体系化しようとする風に——なりがちなのに対して、この鼎談は何よりもベンヤミンの感性に近づき、ベンヤミンのように思考するためのヒントに満ちています。

 

【現代思想1985年3月号 特集「ベンヤミン遊歩の思想」内容】

好村冨士彦「覚醒する都市 ベンヤミンのパサージュ論への一アプローチ」

W・ベンヤミン「遊歩するひと」(野村修訳)

篠田浩一郎「ベンヤミンと都市の原/幻像」

八束はじめ「「遊民都市」と「輝く都市」 ベンヤミンVSル・コルビュジェ」

丘沢静也「木星号ベンヤミン」

粉川哲夫「〈神々〉のテクノロジーと〈愚鈍〉の技術 ベンヤミンとカフカ」

宇野邦一「機械じかけのアウラ」

松浦寿夫「迂回のパッサージュ」

室井尚「ベンヤミンとアヴァンギャルド あるいは「芸術の政治化」について」

多木浩二・蓮實重彦・今村仁司「討議 光の人ベンヤミン」

〈十九世紀の都市〉のスペクトル/通説をさまたげる”リズム”/思考のパッチワーク/街路と室内をつなぐパッサージュ/メタファーとしての〈商品〉/アレゴリーとしての〈商品〉/〈アウラ〉をめぐるあいまいさ/ファシズム的感性を直感/外国文化紹介者ベンヤミン/「複製技術論」は二十世紀の古典/廃墟に眠るものを目覚めさせる/パリの国立図書館——廃墟の内部空間/視覚の人/類例のない思考スタイル/欧米におけるベンヤミン再評価

A・ヒゴネット他「ファサード ヴァルター・ベンヤミンのパリ」(高山宏訳)

高橋順一「秘教的認識の弁証法 ベンヤミンのラディックス」

A・ラビンバッハ「批評と註釈/錬金術と化学」(篠崎実訳)

T・イーグルトン「ベンヤミンからディコンストラクションへ」(鈴木聡訳)

 

 

 

 

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