ダダイズム誕生100周年の今年は日本でも関連イベントがあるようですね。
100周年にあわせてうちの店でもダダ関連の本がほしいなと思っていたところ、
ようやくいい本が入荷したのでお知らせします。
『レーニン・ダダ』(ドミニク・ノゲーズ著、鈴村和成訳、ダゲレオ出版、1990年)

この本は、レーニンがダダイストであることを証明するために書かれました。

——1916年2月、スイスのチューリッヒ、シュピーゲルガッセ街1番地に「キャバレー・ヴォルテール」が開店し、ダダイズム運動の発祥地となった。ちょうどそのとき、店のすぐそば数メートル隣にレーニンと妻クルプスカヤが住んでいた。

この耳目を引く事実の指摘に始まり、著者は、真性の資料を引用しつつ、レーニンがキャバレー通いをしていたことや、歌や踊りも大好きだったことなどを挙げていきます。そして、キャバレー開店時の催しでロシア人男性が歌を披露した事実に触れて、この人物こそレーニンであると言うのです。

「いやいや、そんなことはありえないよ。てゆうか、これって状況証拠を集めているだけじゃない?」

という冷笑と反応を先取りして、ノゲーズは反証の可能性をひとつひとつ潰していきます。さらに、パリのドゥセー図書館で見つけたという決定的な証拠資料の写真を突き出すのです(どんな証拠なのかは実際に見てのお楽しみ)。

「なるほど、レーニンがダダイストたちと何らかのやりとりがあったことは認めよう。でも、だからといってレーニンもまたダダイストであるとは言えないよ。」

この種の意見に対しても、ノゲーズは否と答えます。そして、ロシア革命後の政治家レーニンのダダっぷりを列挙していくのです。

学術論文の体裁を取っているのですが、良質な法廷劇のようにテンポ良く主張が展開されていき、最後の最後はブラックユーモアで落とすというサービスっぷり。

レーニン好きダダ好きのみならず世界史好きや小説好きにもオススメの一冊です。ご興味のある方はこちらへどうぞお早めに。

 

 

 

 

 

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