初版道さんから漱石の『虞美人草』を頂戴しました。

事の起こりはおおよそこんな感じです。
初版道さんという、日本近代文学の初版本のコレクターさんがいらっしゃいます。私も以前からTwitterでフォローさせていただいていたのですが、その初版道さんが正月早々、「お年玉プレゼント企画」をtweetされました。要は「DMをくれたら抽選して初版本をタダでプレゼントしますよ」という企画。当初は8人だけ当選する企画でしたが、後に思い直されて、抽選にはずれた人たちにも「寸志」をプレゼントするという太っ腹。

提示されたいくつかの初版本の中から、私は縮刷版の『吾輩ハ猫デアル』を希望したのですが、あえなく落選。でも抽選にもれた直後には「寸志」をいただけることがわかり、それから20日くらい経つと果たして、同じく漱石作の『虞美人草』(春陽堂、大正13年4月5日発行第38版)をいただくことができました。

今回の企画で感じたのは、本をいただくこと自体が嬉しいのはもちろんなのですが、それにも増して、「何の本が届くのだろう」というワクワクが仕合わせ(註・漱石ってこんな書き方するんです)だった、ということです。20日間そりゃあ楽しませてもらいました。

以前に見たニュースで、たしか北海道旭川市の書店だったか、お客さんから1万円いただいて本のだいたいの趣味を教えてもらった書店員さんが本を選んでお客さんに送る、というサービスをしていました。何が送られてくるかわからないし、何を選ぶべきかも決定的な答えは見つからない訳で、「お客さんも店員さんもずいぶんな冒険をされるな」という印象だったのですが、そのサービスの楽しみ方が、今回のお年玉企画でわかったような気がします。

うちの店でもこんなサービスやってみたいのですが、同じだと芸がないので、ひとヒネリした良いネタを思いついたら実行しようと思っています。